(その2の続き)
本文とは関係なしの写真:夜のパリスホテル^^;凱旋門。ライトアップがきれいだった。
「プラネット・ハリウッド」で夕食(ミールクーポンで)
テーマパークっぽい店だ。カンタンな受付ブースみたいなものがある。
受付辺りでニコニコと愛想を振りまいていたナイスガイが話しかけてきた。
「あんた達、店に入るの?食事?」(←意訳:思い込みでこちらが一方的に解釈した・以下「思訳」^^;)
「そう夕飯を食べに。んでコイツを使いたいんだけど。」
とミールクーポン(しかしこのちゃちい紙切れはどうよ)を2枚渡した。
「mmm・・・。」という感じでそれを手にして考え、他のスタッフと話し出した。
彼らが紙切れを中心に揉めていると、奥からカッコイイお姉さんがやってきた。
彼女はクーポンを見ると、ペラペラっと彼らに大きな声で話し、私たちの方を見て「タバコ吸う?吸わない?」と聞いた。
「のーすもーきん」と相方が答えると「こっちよ」と奥へ案内してくれた。
通りから見るよりも店内は広く、周りや天井にテレビやスクリーンがあり、スター達の使用した衣装やグッズなどが飾られていた。
私たちは厨房入り口の近くのテーブルだったが、一応メインのフロアだった。
そのテーブル担当の人にバトン・タッチされ、飲み物はナニにする?と聞かれた。
メニューもなしに聞かれるという上級テストに「ビールは?」と私が提案し、相方もそれは名案とばかりに決まった。
メニューがないのはミールクーポンでコースが決まっているからなんだと思う。
オーダーすると、何のビール?と聞かれたのでそうきたか、と答えにつまった。
担当くんは、笑って「バドワイザーでいいかい?(思訳)」と聞いてきたのでイエスと答えた。
くそー、ここでキリンと答えてもいいんかい。エビス持って来いエビス☆
頼んだビールがグラスできた。でかい。軽く750mlは超えている。
店内にあるスクリーンとテレビからは80年代のMTVで流行った曲が次々と流れていた。
プレイスマット代わりに置いてある紙にはハリウッド・スター達の若かりし頃の写真が載っている。
高校時代の卒業写真のアルバムに載っている写真だと思う。
相方はひとりを見て言った。「鹿賀だ。鹿賀丈史がいる」
うう~ん確かに雰囲気が似ている。ダレだろう。しかしコイツほんとに高校生か。
そのプレイス・マットには30人くらいだろうか、の写真があり、周りに正解が載っている。
中には正解を見なくてもわかる有名人も何人かいた。若くてピュアだなぁ。
キャメロン・ディアス、ウィル・スミス、ジェームス・ディーン、ブラット・ピット・・・。
サラダがきた。A4サイズを横長にしたような皿の上に生き生きとした野菜が踊っている。
「チーズはかけてもだいじょぶ?(思訳)」と聞かれたのでうなづくと、ドレッシングをかけてくれた後でシャカシャカとたっぷりとチーズを削ってくれた。
ごゆっくり、だろうかそれとも、どうぞ召し上がれ、だろうか「エンジョォイ♪」(ニッコリ)と去っていく。
すんごいそれが嬉しい。笑顔もごちそうのうち。
パルミジャーノ・レッジャーノは二人とも大好きだ。ビールでなくてワインでも良かったかもしれない。
食べ終わると、担当くんが来た。私はよく聞いていなかったが、相方が「どこにステイしているかだって~」と言ってきたので、
「ベネチアン」と私が答えた。(相方は内弁慶で、人と接するやりとりは極力逃げる^^;)
担当は「お~~~うの~~~~う」と困ったような哀しいような顔で言い、ゆっくりと質問をしてくれた。そしたら、
「メインでステーキが出るんだけど、焼き方はどうする?(思訳)」だった。
むきー!!!!!私の肉はベネチアンになるとこだったよっ!!!
「ごめんなさいね。まちがって。ミディアム・レアでお願い」と言ったら、満面の笑みで「ミディアム・レアね。わかりました(思訳)」と言ってくれた。
その後、シュリンプがどうの、と言い出したので、エビイカかにホタテのアレルギーがある私は言った。
「私アレルギーなんでエビは食べれないの」「アレルギー!?わかったそれは気を付けるよ。まかせといて(思訳)」
と、今までのノリとはちょっと違って心配そうに真剣な顔で受けてくれた。
相方はなにやら担当くんとやりあっている。私がエビなしなので、相方はエビをメインに頼もうとしている。
しかし担当くんはいっこうに聞き入れようとしなかった。絶対に納得しない。
「え!?ほんとに?まじでシュリンプだけにしようと言っているの?ほんとに?考えられないよ(思訳)」みたいな。
結局相方が折れた。
相方は、担当くんの「ステーキ」の発音が良すぎて、「ステイ」と聴こえたらしかった。^^;
担当の彼はものすごく明るく感じが良かった。英語が全くできない私たちにも丁寧で辛抱強く優しく接してくれる。
そういえば、ガイドさんが言っていたなと思った。
英語がわからなくてもゆっくりと一生懸命話そうとすれば、アメリカ人は聞こうとしてくれるので心配ないし、大丈夫ですよと。
2台隣のテーブルにスタッフが集まった。サプライズでお誕生祝いの歌を歌っていた。
歌が終わり拍手をしていると店内のお客さんも拍手を送っている。もちろん私たちも便乗した。
さきほどの鹿賀丈史がブルース・ウィリスだったことが判明し、少なからずショックを受けているとメインがやってきた。
洗面器みたいな大きさの皿にいろんなモノが載っていた。
握りこぶし大のジャガイモにサワークリームたっぷり。わらじサイズのステーキに靴のひもみたいなハーブが2本。
余白を埋めるように大量のいんげんが、ざる一山ぐらいの勢いでのっかっていた。
そして指で丸い輪っかを作ったような大きさのシュリンプ(エビ)が5~6個ずつ、私と相方の皿に載っていた。
担当くんがやってきて(私の皿に気付いて飛んできたようだった)、エビが載せられてしまったが申し訳ないみたいなことを言った。
そしてそばにいたメインを運んできた女性に向かって叱りはじめた。
延々と続く叱責に彼女は小さくなり、うなだれていた。
私と相方はだいじょぶだいじょぶ問題ないと担当くんに言い、彼女にも大丈夫だから気にしないでねと言った。
担当くんは何度もあやまり去っていった。(相方のビールが空なのに気付き、「空だね。もう一杯どうだい?」とオーダーをとったのはさすが☆)
わらじサイズのステーキは脂身が全くなく、柔らかいので美味しかった。
もしかしてこれがプライム・リブ?日本では食べたことがない。
ポテトもお肉もいんげんも美味しかった。こちらの野菜はなぜ味が濃くて美味しいんだろう。
野菜が元気なんだなと思い、アメリカがちょっとうらやましくなった。
私と相方はずっと食事していないというのもあり、この食事は食べて明日の朝は抜くということにした。
しかしいんげんは多すぎるのでさすがに残した。両手で持っても持ちきれない量の塩茹でいんげん。
相方はシュリンプだけにしなくて良かったと言った。シュリンプだけではメインにならなかった。
担当くんがやってきた。
「ラストはケーキなんだけど(思訳)」「どんなケーキなのさ(私)」「チョコレートにブランデーが入っててさ(思訳)」「チョコレートぉ?甘くないのがいいんだけどな(私)」
というやりとりの後、担当くんがちょっと待ってて、と厨房に引っ込んでしまった。
・・・困ってどっか行ったね(相方)・・・どうするつもりなんだろうね(私)
デザートのメニューを持って現れた担当くん。そこにはデザートの写真が載っていた。有能だな彼は。
そのうちのひとつを指差して「これだよこれ。これにブランデーがかかっているんだよ(思訳)」と説明してくれた。
アップルパイに大きなチョコレートアイスがのっかってウエハースがささっていた。かなりでかそう・・・。
ひるんでいると、担当くんがあいすくりーむはどうかと話しだした。どこまでも有能。
すばらしい発音で「ヴぁにぃるぁ」と聴こえたので、それを頼んだ。
担当くんがニコニコと運んできたそれはやっぱりゴージャス。
足つきのデザートグラスに入ったバニラアイスは握りこぶし大2つ分くらいの量だと思う。
味は素朴なバニラ。昔食べたような大甘な味。あま~い☆
ぜったい500グラム以上はあるなと思いつつ食べていると、担当くんが請求書を持ってやってきた。
「食事した分はチップも含んでいるからいらないけど、頼んだ飲み物だけ間違いはないか確認してここにサインしておくれね(思訳)」と親切に説明してくれた。
ビールを3杯。頼んだ飲み物分だけチップも必要。
店を出るまでスタッフが声をかけてくれる。最初の夜にとっても楽しい食事ができた。
本文とは関係なしの写真:夜のパリスホテル^^;
ちょっとだけ寝て朝5時過ぎに起きて外を観てみた。
ストリップをはさんでミラージュホテル。噴火ショーが見れる。
ネオンがついている。さすが24時間眠らない街。
左がベネチアンの塔(下がマダム・タッソー館)、奥がT.I(元トレジャー・アイランド)ホテル。
(その4へ続く)