私の腸は人より長い。
今日は午後から大腸の内視鏡検査だ。
昼近くまで雪が降っていて、家を出る頃には雨に変わっていた。
またえっらい寒い日になったもんだと憂うつな気持ちで出かけた。
ロッカーで診察着と紙パンツに着替えた。
大腸検査には欠かせないそれは、お尻に穴があいてるにくいヤツだ。
診察台に上がると部屋が暗くなった。まさにまな板の上のコイの気持ち・・・。
そして内視鏡検査が始まった。私は麻酔なしのシラフである。
細い管なのにも関わらず、七転八倒の苦しみが下腹を襲った。
そのたびに二人いる若い看護師さんが優しくなだめてくれる。
「だいじょうぶですよ~」「はぁいお腹の力をゆるめて~」「そこで息をとめて!」
「今、大丈夫よー楽にしましょう~」「息をおお~きく吸ってぇーゆっくりはいてぇ~」
・・・。
これってなんか出産っぽくないか?(ワタシはまだ経験がないのでわからないけど)
ドラマで観たシーンが今ここに再現されている・・・。と思いつつ、痛みに耐え続けた。
延々とカメラは大腸の中をひた走っている。
内視鏡がどこら辺にいるのかリアルにわかるのが気持ち悪い・・。
暗くなった室内にいくつもあるモニターには、
わたしの大腸の中が大写しになっているとです~!
大腸の中身、見放題。
しかし大腸の曲がり角にくると激痛が襲い、看護士さんが私のハラに、へその上に乗って抑える。
カメラが動く痛みに耐えられず、身体をよじるとカメラが奥へすすまず、向きを変えてやり直し。
あまりにも痛がるのと、腸が長いのとで、検査の先生もふびんに思ったのか、
(たぶん検査がしづらかったのもあると思う^^;)
「もし痛くてガマンができないようなら、ここで止めてもいいんだよ」
と甘い声でおっしゃった。
普段の私なら耐えて、最後まで続行してもらうのだが。先生は言った。
「腸が長い人は痛い思いをするんだよねー。病院でなら麻酔が使えるから、もしこの先も検査したいのなら病院に行ったほうが痛くなくできますよ」
甘いささやき。
「すいません、だめです。痛いです。」あっさりとギブアップ。痛い思いはもう嫌なり。
年をとってからガマンとか忍耐とか無理がきかなくなってきた。
結局わたしは大腸の3分の1くらいしか到達できなかった。曲がり角を越えられなかった。
私は人より腸が長い上に、えらい曲がり方をしているとのことだった。
今日見た部分までは何も異常がないとのこと。S字結腸も心配なし。
とりあえず、良かった。
次は麻酔を使ってくれる病院で検査しよう。
帰りにお風呂とサウナに入って帰路についた。
昨日の夜21時から何も食べてないので、パンをたくさん買った。
ちょっと食べすぎで苦し・・。弱っている胃にはきつかったらしい。
よく噛めよ自分・・。腸がキュルキュルと私を責め立てている。
スミマセンスミマセン