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京都 アーカイブ

京都茶寮都路里

京都編 最終 空腹のまま京都市役所を後にして次の行き先を目指す。 バスや地下鉄の発達している京の街だが、今回はけっこう歩いている。 わざわざ盆地の夏を実感するような行為をしなくてもいいのだが、都合のいいところに駅はない。 地下鉄に乗り、京都の中心地である超繁華街へ出る。 「京都に来たならやっぱりこの通りを歩きたいでしょ」 八坂神社から始まる大通り沿いにはたくさんのお店が連なっている。 さすがに賑わ... 続きを読む

京都の街

檸檬 松栄堂でお香とお香立てを買い込み、てくてくと次の目的地へ歩く。 職人さんの街かというくらい古くから続く素敵なお店が立ち並んでいる界隈。 じっとりと粘つく汗を流しながら白昼夢のように白んだ陽射しの中を歩いた。 足元の影は短い。 じりじりと焼ける肌を気にする余裕なんてなくて、食事をどこでとるかという重要な案件もどうでもよくなってくる。 古い建具や骨董の店に並ぶ商品はインテリア好きの人や日本趣味の... 続きを読む

上賀茂神社2

◆陰陽道 懺懺降りの雨の中、回廊の片すみで本殿と権殿を臨む場所に留まる。 鳴り止まない雷は最高のBGMになっていた。 薄紫と薄若草色の装束と冠姿の神職人は、神域の中にある本殿と権殿を指して話し始めた。 その国宝もまた陰陽道の影響なのか、そっくり同じものがふたつある。 本殿に何か支障があった時のために権殿があり、いつもは本殿にいる神様に移っていただくのだという。 つまり本殿(権殿)は神様の依り代であ... 続きを読む

上賀茂神社

◆雷の神さま バス停の目の前 じっとりと重い空気をまとわりつかせながら、バスを待った。 ビュンビュンと行き過ぎる他の路線バスを見送りながらジリジリと温度が上っていく。 手にはスルッとKANSAIのKカード(2000円分)。表にはディープインパクトの雄姿。 これ一枚で京阪の電車やバスに乗れる。京都市内の路線バスの料金は一律だ。 よーうやく上賀茂神社行き(4番)のバスが来た。 すり鉢のふちに向かって... 続きを読む

真夏の京都2

下賀茂神社 ◆秘密の薬草園 ここ下鴨神社にはけっこう見どころがあるんだが、干支の神様がいるのもそのうちのひとつじゃなかろうか。 十二支の神様を祀っている祠があるんです。 ここで私の干支をばらしてしまうと若くない年がばれちゃうので割愛するが、 自分の干支の神様を拝んでおいた。 とりあえずで拝まれたって神様はちっとも嬉しくないだろうけど、 日本には八百万(やおよろず)の神様がいてうまく共存しているので... 続きを読む

真夏の京都

下賀茂神社 ◆プロローグ 古(いにしえ)の都である京都。初めて訪れたのは中学の修学旅行。 山村美紗さんの本と出会って読むうちに、京都という街にあこがれを抱いた。 高校の時に清水か八坂の辺りを歩いて迷い込んだら、山村美紗さんの家を見つけた。 今ではすっかり知られているが、隣は西村京太郎さんの家だった。 すごい偶然だとそれはそれはびっくりしたものだ。 それから社会人になっても社会人じゃなくなっても京都... 続きを読む



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