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真夏の京都2


下賀茂神社

◆秘密の薬草園

下賀茂9

ここ下鴨神社にはけっこう見どころがあるんだが、干支の神様がいるのもそのうちのひとつじゃなかろうか。

十二支の神様を祀っている祠があるんです。

ここで私の干支をばらしてしまうと若くない年がばれちゃうので割愛するが、

自分の干支の神様を拝んでおいた。

とりあえずで拝まれたって神様はちっとも嬉しくないだろうけど、

日本には八百万(やおよろず)の神様がいてうまく共存しているので

その辺は折り合いをつけてもらうことにする。

神様は大人の対応もきっとお手のものだろうし。

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特別拝観になっている大炊殿は神様にお供えする物を作る台所みたいなもので、

神聖な場所なんだがなんだか人間くさく感じられる。

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井戸はこういうふうに立ち入りできなくなっている。なんだかコワ~。

この井戸の水を使って煮炊きが行われたんだろう。

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そしてこの岩に水の神様が降り立つといわれている。

どうでもいいけどこの岩に小銭がすごく載っている。

神様が降臨する岩ですよ?

そろそろこういうの、やめにしない?余計なお世話だけど。

観光する側のモラルを大切にしたいと年をとるごとに、旅を重ねるごとに強くなる。

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奥の庭には門外不出の庭がある。

小さいけれど、薬の元となる薬草や珍しいとされた花や草木が植えられているのだ。

薬だけでなく、スパイスとなるものや、毒草なども植えられていたのかなーと思う。

古来から権力が集中すると陰謀もまた蔓延るもんだからなあ。

毒消しの存在があるならば、その効能を知るために毒そのものもあっただろうし。

いやそれとも加持祈祷で凌いでいたんだろうか。京都は陰陽師の本拠地だし。

などと妄想にふけりながらほとほとと歩く。

竈がある建物に入る。台所というにはきれいすぎる道具や竈が並んでいた。

展示品も多く、興味をひかれるものがたくさんある。

ほんとならもっと時間をかけてじっくり観たいが、まだここは最初なので仕方なくサクサクと観ていくことにした。

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でか~☆箸置きとお箸。神様用。

箸置きはまるで耳のようで大きさも人のそれみたい。お箸はまるでドラムのスティック。

「でかっ!」「神様でかいよ~」と言いながら、展示物を観ていった。

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神様に捧げる食物は我々と同じ食べ物。

昔の人たちも神様も今の私たちと繋がっている気がして不思議だった。

隔てている時代はすごく遠いけど、共通のものによってこんなにも身近に感じられるものなんだ。

当時の人たちがそれを食べていたかどうかはわからないけど。

順路どおりにひと通り観て、元来た道を戻ると素敵な光景に出会った。

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素晴らしい~☆

本殿に向かってお祈りをする二人。(画面右側:カットした場所にはカメラマンがいた)

厳かな雰囲気がした。すごく近くにいるのに近寄りがたい。

どうか幸せになってくれるといいな。

同じ場所にいさせてもらってありがとうという思いだ。

祈りを捧げた二人は幸せの金粉を撒き散らしながら歩いて行った。

見ず知らずの人間で申し訳ないけど、幸せをお祈りします。

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下鴨神社境内にある摂社、河合神社は鴨長明ゆかりの社であり、長命の庵が再現されていた。

この庵は釘を一本も使っていない。

長命はここに籠もってひねもす執筆していたらしい。

出世はかなわなかった長命だが、彼の随筆は後の世に名を成した。

道はひとつと決めなくていいのかもしれないと思った。

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おなじみ日本サッカーのシンボルマークの八咫烏(ヤタガラス)。

八咫烏はカミムスビの曾孫である鴨建角身命(かもたけつのみのみこと)の化身で、日本の国土開拓を象徴した神様。

神様は奥が深い・・・。

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下鴨神社を出て、次の目的地である上賀茂神社へ向かうのにバスで行くことにした。

バス停の目の前にはとてもとても趣のある店があった。

鯖寿司なら「いづう」しか知らないが、ここもとても雰囲気がある。

ガンガンと照りつける熱の中でバスを待つ。

隣にある藪そばの前にある自販機からアクエリアスを買って飲んだ。

喉の渇きはちっともおさまらず、延々とバスを待った。


(続く)


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