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上賀茂神社2


◆陰陽道

懺懺降りの雨の中、回廊の片すみで本殿と権殿を臨む場所に留まる。

鳴り止まない雷は最高のBGMになっていた。

薄紫と薄若草色の装束と冠姿の神職人は、神域の中にある本殿と権殿を指して話し始めた。

その国宝もまた陰陽道の影響なのか、そっくり同じものがふたつある。

本殿に何か支障があった時のために権殿があり、いつもは本殿にいる神様に移っていただくのだという。

つまり本殿(権殿)は神様の依り代であるといえる。

上賀茂(下賀茂も)は21年ごとの式年遷宮で、神様の依り代を造営・改修したり、調度品を新しくするのだそうだ。


横殴り状態の雨を片足立ちで避けながら話す神職から、本殿の後ろの山に目を移してぼ~っとしていた。

数年後に行われる遷宮では屋根の葺き替えを予定しているといい、そのための寄付を心づけでお願いされて話が終った。

その吹き替えの為に使われるものがまた希少価値のもので、ううむと唸ってしまった。

80年だか90年育った木(なんの木だか失念)の皮を剥いだものを何枚も重ねて屋根を葺くという。

・・・何千枚じゃ足りなさそう。

人の一生と同じくらいの時を経た木の皮でなくてはいけないらしい。

なんという貴重なものを!

神社仏閣はやりたい放題

その木の皮はお札状になっており、一枚千円でその屋根を葺く木の皮に自分の住所と名前を書き、神社に寄進するシステム。

落書きでなく世界遺産に自分の名前を遺せる素敵な手段ではあるが、なんせ私にはびんぼー神がしがみ付いている。

ここは泣く泣く自分の中に住み着く神様を優先させていただくことにした☆ニャハ

靴を履いて神宝殿に入る。雨足が弱くなってきたが、傘を差すのが面倒で神殿からの数歩だけで濡れてしまった。

神宝はなんだか忘れてしまった。話とお祓いだけで満足してしまったせいだと思う。

神宝殿から出ると、雨は小降りになっていた。

上賀茂か.JPG

清浄な境内の様子がすがすがしい。

上賀茂き.JPG

この鳥居をくぐり、正面の建物の向こう側に(ここからでは見えない)本殿・権殿がある。

上賀茂く.JPG

晴雨兼用の日傘を差す私。白抜きしてあります。スミマセン☆

この後、「すぐきや六郎平衛」ですぐき漬けを買った。

大人気らしく樽に無かったが、お店の人に聞くと奥からひとつ出してきてくれた。

なのであきらめずに言ってみましょう☆他のお客さんも奥から出してきてもらって買っていた。(ひとつだけみたい)

ざーっと雨が降ってきたがほくほくしてバスを待ち、次の目的地へ向かった。

(続く)


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