カレーシュという香水↓がある。エルメスの記念すべき香水第一作。
基調は、シャネルのNo5と双璧を成すアルデハイデック・フローラル。
トップ : ベルガモット、レモン、ネロリ、サイプレス、アルデハイドなど。
ミドル : オレンジブロッサム、バラ、イリス、ジャスミン、イランイランなど。
ラスト : アンバー、ムスク、オークモス、パチュリ、ベチバー、レザーなど。
とってもとってもとぉーっても濃い甘さ。・・・なので使うのは余程の考慮が必要だと思う。
昼間ならば寒い季節に最適。夜はオールシーズン使えそう。けれどくれぐれも軽めに。
体臭もあるし、つけ方によっても香りが違ってくるので一概には言えないけれど・・・。
香水のつけ方には気をつけなければならないことがあると思う。
「食事の前にはつけない」こと。
そして「残り香を残さない」こと。
そのような配慮ができないならばつけるなといいたい。
食事中やエレベータの中は最も顕著だ。
自分は好きな香りでも一緒に食事をする人が嫌いだったら・・と思う余裕は必要だ。
香りというのは侮れないもので、気分はもちろん味覚だって左右されてしまうと思う。
嫌いな香りを食事中にプンプンさせていられると不愉快なことこの上ない。
残り香は恋人の部屋だけに。
あと気をつけることといったら、湿度の高い梅雨や雨の降る日。特に日本では。
香りも軽めのものにするとか。
日本は湿気があり、濃くて重厚な香りは匂いがこもった感じになる。
なので、香水はつけないか、つけるとしても薄く、軽くがいいと思う。
この「カレーシュ」、伝統と格式がある重さが感じられる。
雨が降っていなくてもウェッティなニオイとでもいおうか。
ワタシが思うにこの香水、ソムリエ風に言うと錆びた鉄が濡れたニオイ。
このニオイをプンプンさせている人と一緒に食事やお茶をしたことがあった。明らかにつけすぎ。
その時は本当に気分が悪くなった。せっかくの食事やお茶が台無し。
それ以来、この香りが大嫌いになった。
別にこの香水に悪意を持っていたり、妨害しようという気は全くない。←本当です!
(実は私もこの「カレーシュ」という香水を持っていますし、エルメスさんも大好きです。)
憂いを帯びた雰囲気のある女性がかる~くかる~くつけるのには一向にかまわないと思う。
個人的にはこの香水、できれば年配になってから似合う香りなんではなかろうかと思っている。
年配の、知性も品性もあり、人間的に深みのある物静かな女性(←重要)ならぴったりだ。
香りは、つける人のイメージが印象づいちゃう傾向がある。(わたしだけ?)
好きな人がつけている香りはいいイメージに。そうでない場合はそれなりだ・・・^^;