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火10「曲がり角の彼女」第九話


ん~やっぱりこのドラマ、今期いちばん良いかも。

良いドラマっていうのは、登場人物全てがよく思えてくることだと思う。

演じている人の良さが引き出され、魅力的に見えたり。

脚本、俳優の演技、キャラクターの魅力、いろんなことの相乗効果でいいドラマができるのだと思うが、「曲がり角の彼女」は全て満たしている。

最初は「え?」とか、「この役にコイツかい☆」とか思えた配役もあったが、回を追うごとに違和感や嫌悪感はなくなってきた。

個人的に、

釈ちゃんが苦手だったが、今は可愛いと思えるようになった。

キャナメくんの演技と今までのイメージでえ~と思っていたが、いいんじゃない♪と思えるようになった。

金子くんも、このドラマ、この役は別にこのお方じゃなくても・・・と思っていた。

その他もろもろイチャモンをつけたかったことがあったが、今じゃ全然無問題。

青木さやかも好演でないの?

昨日、袴田くんに勇気を出して妊娠を告げ、

「二人で困っていても仕方ない。これからは友達じゃなく、夫婦になろう。僕と結婚してください」

と袴田に言われ、「・・・はいぃっ」と応えて抱きつき、

周りの(袴田が働いている自動車修理工場の)人が拍手で祝福するシーンなんかは涙が出そうだった。

・・・・年だなワタシも。

稲森ちゃんも、ここ数年心配していたが、NHKの「義経」の常盤御前の演技があまりにも良かったので嬉しかった。

そしてすぐにこのドラマの主役になったと聞いて「大丈夫かな~」と思っていた。

しかしその心配が必要なかったくらい、ドラマも演技もすごく良い。

稲森ちゃんの役柄もあるけど、どのキャラとからんでもすごくいい演技に思える。

個人的には釈ちゃんとがいちばんおもろい。

職場の同僚なんて、好きも嫌いも関係なくたまたまそういう環境に居合わせただけの関係。

その中での女性同士(年齢が離れているとよりいっそう)って、言いたいことが言えてそれでもいい関係を築けるのって至難のわざ。

それをこのドラマでは無理なくさらっと描けているのですごいと思うのだ。


そして昨日の千春とパパとの絡みシーンは、とてもよかった。

千春がパパに妊娠検査薬を見つけられたとき、

千春とキャナメくんとパパと一緒に飲んだ帰り道、

翌朝実家の山梨へ帰るパパを見送りに一緒に行く千春。東京駅での父娘の会話。

ほんとにいい父と娘、というか親と子だなと思った。

「孫ができてなくてごめんね。親孝行できなくてごめん」と言った千春に、

「おまえが生まれてきたことに感謝している。それでもう親孝行してもらったよ」

というパパりん。

千春を身ごもったとき、このパパりんは今回みたいに出張で東京に来ていた。

妻から懐妊の知らせを聞いたパパりんは、嬉しくて嬉しくて朝までお酒を飲んだという。

そしてガマンができなくなって東京から山梨までタクシーを飛ばして帰ってしまったのだ。

その時の、タクシーに乗っている間の気持ちを味あわせてもらっただけでもう十分だというパパりん。

すごいなパパりん。

こんなこと親に言われたら、「なんて自分は幸せなんだ」と思えるだろう。

そして子供にそんなふうに言える親も幸せなんじゃないだろうか。


川島さんの「子供は自分のために産むのよ」というセリフや、

子供ができない夫婦役の高知のセリフも考えさせられた。

立場や環境、状況が異なる意見なのだが、頷けた。

このドラマ、毎回毎回メインのテーマに沿ってうまく話が展開し、

キャラクターを活かしきっている。

こんなに面白いドラマになるとは・・・。

最初っからもう一度改めて観たい、観たいわ~。

最終回直前スペシャル、「今から観ても追いつける!大丈夫スペシャル」とかやってくれんかな。


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