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歴史の名作(追記有)


枕草子 (清少納言 平安時代1001年頃)

随筆(日本の三大随筆)

’春はあけぼの’

「をかし」・・・趣(おもむき)があること

類聚的文章(テーマに共通のものをあげてゆく) 日記的文章(宮廷生活の思い出が中心) 随想的文章(自然や人間についての感想や意見が中心)

個人的には随想的文章のが好きですかね。

清少納言というひとは、ものを見る目というか感性がすごいな~と思います。

研ぎ澄まされたというか、ものごとの本質を的確につかみとるというか、 「切り取る」という感覚に近いかもしれませんが、それがすごい。 ピンポイントでロックオンしてつかみとる。そんな感じか。^^ 自分の中でうまくフィルターをかけているんでしょうね。 これが千年も前に同じ日本女性としてできていたのですから誇らしい☆

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源氏物語 (紫式部 平安時代1010年頃)

物語(日本古典文学の最高傑作)

光源氏を主人公にした長編小説

「もののあはれ」・・・人の心に生じる切ない思いや深い感動

第1部…桐壺(きりつぼ)~藤裏葉(ふじうらば)まで 第2部…若菜上(わかなじょう)~幻(まぼろし) 第3部…匂宮(におうのみや)~夢浮橋(ゆめのうきはし)

世界に冠する日本の古典文学です。 世界中の文学や文化を愛する方々にも知られているといってもいいでしょう。 「 特にヨーロッパに根強く残っている貴族など特権階級に属する人たちや知識階級、文化人をきどっている人たちと源氏物語の議論をすると、自分に対する評価がUPするかもしれません^^; 」 光源氏という超イケメンスーパーアイドルを主人公に華麗なる宮廷絵巻が展開され、人の世の儚さと恋愛の深淵を描き出しています。 約100年前の「古今和歌集」の六歌仙のうち一人の在原業平がモデルだという説がありますが、私もそう思います。 源氏のプロファイルと業平のそれとは重なる点多し。 業平の容貌は当時の美形だったそうですしね。(私には絶対納得いかん(怒)) 物語の最初から最後まで同じテーマが貫かれています。 「 言っちゃあ悪いけど現代版「渡る世間は鬼ばかり」の上流階級バージョンみたいな?(全然違うけど^^;) 親の因果が子に報い、という複数の家族に何代にも渡って影響を及ぼし続ける壮大なスケールのドラマですわ。 要は帝の女好きと女好きの子供はやっぱり女好きで、その男どもに翻弄され続ける女の悲哀のお話、ですかね。^^; 」

「氷点」(三浦綾子さん作)や山崎豊子さんの作品が好きな私は決して嫌いではありません。
長編が書けるというのはやっぱり力量があるということだと思うので、
ナマケモノの私にはうらやましい限りです。

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この二人、お互いを意識していただろうな~。っていうか

本人達は気にしていなくても周りがなんやかんや言ってそう。


結婚して子供を授かっているが、夫との関係がうまくいかなかったふたり。

 清少納言は夫と離婚
 紫式部は夫と仲が悪くなり、夫が病死

その後、宮廷生活に入る。

993年 清少納言が一条天皇の中宮の定子に仕える。(定子は藤原道隆の娘) 1005年 紫式部が藤原道長の娘で一条天皇のきさきの彰子に仕える。

それぞれ宮廷生活のなかで執筆をはじめた作品は評判になった。

清少納言が宮中を退く1001年ころに「枕草子」は完成)

紫式部は書いていた「源氏物語」が評判になり、 その頃隆盛を誇っていた藤原の道長の目にとまり彰子に仕えることになる。)

清少納言の作品は随筆で、紫式部のは物語。

現代に例えるとそれは、清少納言がエッセイやコラム、あるいは短編小説だろうか。 そして紫式部は長編小説。

お互いの得意とする(あるいはぴったりとはまった)分野がきれいに分かれ、 それぞれの織る作品は決して交わることはないが、それだけに優劣がつけ難い。

その時代に宮廷生活にいた人たちは幸せな読者たちだわ~。
その後千年経っても名を轟かせている名作をリアルタイムで読むことができるなんて☆


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