秋をうたった歌はなぜどれも、もの悲しさが漂うのか。
聴いていると、どんどん暗くなってくるんですけど。
いや名作も多いとは思いますが。
それにしても切々とした内容の詩、哀愁を帯びたメロディー。
・・弱っているときに聴こうものなら一発だ。
「四季のうた」で春を愛する人はなんちゃら、とかあったなあ。
秋を愛する人ってどうなんだっけ。
血液型と同じく、一種の記号だとは思うけれどちょっと気にしてみた。
ああいうのは、天気の話と同じで一種の社交のあいさつみたいなもん。
マジに考えて人間関係や恋愛関係のファクターにするなんて言語道断。
ましてや星座なんか、何をか言わんやだ。
でもあーだこーだ言うのって楽しいのよねぇ・・。
夕焼け小焼けのうたって、東京で育った人が書いた詩だという。
およそ東京のイメージとはかけはなれた故郷の情景だ。
先日、釣りをする機会があり、東京の奥座敷の方に行くことになった。
ななんと、地図を観ていると「夕焼け小焼けの碑」とあった。
しかし、行ってみるとなるほど風情がある。
詩の内容そのまんまだ。っていうか、時が止まってるんですか?
私は地方出身であるが、実家のあるところより「田舎~」って感じだった。
そしてはじめて来た土地なのになぜか懐かしさを感じた。
日本の故郷の原風景って共通するのかと思った。
小さい頃から歌を聴いていて、故郷とは、田舎とはこういうもの、
というイメージがインプットされているのかもしれない。
自然が豊かで、計算されたところが感じない土地がツボに入る。
そういうところってなんとなく鄙びていて、秋が似合う。
そうなると、田舎は哀しいイメージなのかな。
田舎を離れていると滅多に帰れないから郷愁がつのるからかも。
郷愁という字にも秋がある。
そうなるとますます「秋は哀しい、故郷は哀しい」って感じだ。
個人的には美味しいものが多く出回るし、哀しく感じないんだけどね。