私のお一人様歴は3年になる。仮性も入れるとかなりの年数になると思ふ。
仮性とゆーのは、一瞬のこととでもいいましょうか、独りで一泊未満の行動のこと。←自分定義
東京で独りぐらさーの私が実家へ帰ったり、大阪の友達のところへ遊びに行ったり。
完全な「お一人様」が愉しめるようになったのはきっと3年前だろう。
それまで私はひとりでお店に入り、食事をすることができなかった。
ファーストフード店やカフェでお茶をするのでさえ、なんとなく周りが気になり、そわそわしてしまう。
3年前、私は顎関節症の手術をしたがその前後にかなりの頻度で複数の病院に通う必要があった。
入院・手術をする病院が神田にあったのでそこにも定期的に通っていたのだが、私は大の蕎麦好き☆
この機会にせっかく神田なのだからとお蕎麦の名店や洋食の有名店に行こうと思った。
「神田まつや」「神田藪蕎麦」「松栄亭」「近江洋菓子店」・・・。リストだけは完璧。
基本的にリピーター気質の私はお気に入りの店をぐるぐる廻った。
蕎麦屋というところは「お一人様」が多い。
蕎麦屋はすごく混むので相席は当たり前。パッと食べてサッと席を立つのでそんなに待つこともない。
何人かで行っても別々の席に座る場合も多い。隣りや対面までの距離は激近。
そんな中をみんな黙々と自分の世界に入り目の前の酒やつまみを味わい、蕎麦をすする。
以前は独りで入る時に必ず持ち込んでいた雑誌や本、MDなども出すことが少なくなった。
蕎麦は旨いし周りを観るのも面白いしで店に行くのが楽しかった。
マン・ウォッチングの愉しみは蕎麦屋で学んだ・・・と言っても私の場合いいかもしれない。
こいつら何の職種なんだ?という輩がえらく多い。黒塗りの車を乗り付けてくる人もいるし・・・。
若い人から年配、サラリーマンやOLと判る人まで。平日の昼間からええんかい・・。
それ以来、本を読んでますよ~曲を聴いてますよ~手帳をつけてますよ~という、
小道具でひとりでいることをカモフラージュする必要がなくなった。
初めて入ったお店でも店内を観たり、外の景色を観たり、食事やお茶を愉しめるようになった。
食事だけでなく買い物でも散歩でも、自分のペースで行動する楽しみも知ることができた。
(独りで海外旅行するのはまだできないけれど^^;私の友人にはけっこういる☆)
そんなこんなで、今ではカウンターだけのラーメン屋さんも全っ然平気。
ある日食べに行くと、わっかい娘さんと遭遇したことがあった。
すっごいきれいな娘さん(大学帰りっぽい)が店に入るなり「ラーメン・餃子・半ライスで」と注文。
ひー、カッコエー!!!するりとカウンター席に座った様子にホレそうになった☆
土曜の夕方、夕焼けのオレンジ色に辺りのビルが染まり始めた時間だった。
私はまだラーメンは単品でしか頼めない。半熟煮玉子をつけるのだけで精一杯。
ラーメンライスの食べ方も知らない。