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その10・ラスベガスでフェラーリ


(その9の続き)

「FATバーガー」は昔見た映画(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)っぽいと思った。

寂れたふうな使い込まれたふうな・・・。店内の様子はサブウェイにあるようなガラスケースがあった。

レジの前にいたスタッフは「いらっしゃい。ナンにするの?(思訳)」と聞いてきた。

この人「ゴースト」に出ていたウーピー・ゴールドバーグに似ているなぁ。とちょっと(いやかなり)親しみがわいた。

「ファットバーガーとオニオンフライ」と私が言うと、目の前のウーピー・ゴールドバーグは、

「ふぁぁ~っとぶぁがぁ~っ!」「おにぅおぉんふらぁ~ぃっ!」と叫んだ。

間を置かずに他のスタッフが唱和した。

「ふぁぁ~っとぶぁがぁ~っ!」「おにぅおぉんふらぁ~ぃっ!」

びびったが、続けて私は頼んだ。

「レリッシュぬいて下さい。その他は全部入れて下さい。あっチーズはいらないです」

その度に「の~ぉれぇりぃ~っしゅ、の~ぉちぃ~ず」と高らかに言い、スタッフも唱和。

「飲み物はナニにするの?(思訳)」と彼女は隣りにある紙コップの山を指で指した。

「コーラ。」と言うと、「天使にラブソングを」は口元に微笑をたたえながら、首を横に振った。

「ちが~う。サイズよサイズ。カップの大きさ(思訳)」と教えてくれたので「普通(レギュラー)」と応えた。

お金を払うと、番号札を渡されて飲み物用の紙コップを渡された。

「席で待っててね。飲み物はあそこで。どうぞごゆっくり(思訳)」に続いて「えんじょぉ~い(ニッコリ)」と言われた。

私もとっておきの笑顔で「ありがと~う(にっこり)」と返した。

覚悟はしていたが、ビアマグのようなサイズの紙コップ。

店内に置いてあるドリンク・サーバーから好きな飲み物を好きなだけ飲めるようになっている。

コストコみたいなシステムだ。氷をガラガラと入れて濃いコーラを注いで相方の待つ席に行った。

カベには、有名だろうジャズ・プレイヤーの写真が額に入って飾られていたりする。

コーラを飲みながら待っていると「おまたせ~☆」とウーピーが席まで運んでくれた。

「ありがとう~☆」と言うと「いいのよ。ごゆっくりね(思訳)」とにっこりして戻っていった。

大きなハンバーガーとものすごい量のオニオンフライが熱々に湯気を立てていた。これが一人分?と思うくらいやっぱりすごい量だった。

ハンバーガーのお肉はとても美味しかった。肉厚でジューシーで香ばしい☆お野菜もたっぷり。日本でいう「モスバーガー」な感じ。マックのダブルサイズより大きい。

オニオンリングは絶品。衣が美味しい。中の玉ねぎは甘くて味が濃くて旨い。ビールに合いそうだと思った。

満足して外へ出ると、映画や海外ドラマで観たまんまの警官がいた。ほんとに街を巡回しているのねと思った。

ホテル「アラジン」のショッピング・アーケードに入って、「アベダ」でティーキャンドルを購入した。

アラジン

全く英語が話せない私に「アベダ」のスタッフがとても優しく丁寧に接してくれた。

値段もお安いのでいくつか購入した。支払いは現金でお願いしたが、宿泊ホテルと名前を聞かれた。レシートに記入するらしかった。

小銭はあるかと聞かれ、小銭の区別がつかないので財布から小銭(たくさん)を出したら、「あら、いっぱいあるじゃない。よかった、大丈夫、払えるわよ」と言い、該当する分だけ小銭をとってくれた。

「お買い上げありがとうございました。いい日をね(ニッコリ)(思訳)」「ありがとう。(ニッコリ)」と店を出た。

お隣が「パリス」ホテルで先日来ているところだったので「バリーズ」からトロリーに乗って「ウィン・ラスベガス」ホテルに行くことにした。

ストリップ・トロリー

トロリーのチケットは4枚あった。1乗車で1枚必要。

ストリップ沿いの停留所をぐるぐる廻るルートだが、私たちのホテル「ベネチアン」やこれから行こうとしている「ウィン・ラスベガス」には停留所がない。

まあ近いところで降りればいいよねと、ファッションショーという停留所が一番近いからそこに降りようかと決めていた。

トロリーが停まり、乗り込もうとしたら威勢のいいドライバーが、「あなたたち二人?どこ行きたいの?」と聞いてきた。

「ホテルのウィン・ラスベガス」と言ったら、「ウィン?停留所はないんだけど、わかったわ。近い停留所があるからそこへ着いたら教えるからね。安心して。(思訳)」とおっきな声で言ってくれた。

トロリーバスの中は日本のバスのように居心地のよいものではなくて、板や鉄板がむき出しだった。ガタガタと振動がダイレクトに伝わってくる。

曲がり角の前に「曲がるわよ~ぉ!」と彼女(ドライバー)がでっかい声で叫ぶ。車が大きく曲がる。

停止線の前にくると、「揺れるわよ~ぉ!」とまたでっかい声で叫ぶ。車のスピードが落ちて上下にゆっさゆっさと大きく揺れる。

ガタガタガタという音がひっきりなしにして、まるでジェット・コースターに乗っているみたいだった。

途中で急にバスが停まった。バスの扉が開いて、道端にいる外国人と彼女が何かしゃべっていた。と、ラフな格好をした夫婦が乗り込んできた。

ドライバーの彼女は「ここは停留所じゃないからほんとは乗せてあげらんないのよ。わかってる~?他のお客はみんなちゃんと乗っているんだから。特別よー。すまないと思ったらチップちょうだいね~(思訳)」と大きな声で言う。

車内の客はクスクスと笑った。乗せてもらった夫が「ほんとにありがとう。たすかったよ(思訳)」と1ドル札を彼女に渡した。

彼女は大げさにチップを両手で広げて車内に見せて、「チップよ~。悪いと思っているようだから、勘弁してあげましょうね~(思訳)」と言った。

その後もカーブや停止があるたびに元気よく彼女は叫ぶ。

ヘアピン・カーブっぽいところでは「大きく曲がるわよ~曲がる曲がる曲がるわよ~ぉ」とぐるぐる大きなハンドルを回していた。

彼女のパフォーマンスだけでも楽しい。乗って良かった♪

乗り込む客に向かって必ず行き先を聞き、日本人観光客が戸惑っている場合も、行き先を聞いてから「大丈夫よ覚えておくから安心して乗って」と声をかけていた。

ウィンが近づき、ファッションショーに着いた。彼女が「ファンションショーよ~。ウィン・ラスベガスに行きたい人もお待たせ~。ここで降りてね~ぇ」と教えてくれた。

降りる時に、「ありがとう」とチップを渡した。

彼女は素晴らしい笑顔で「まぁ!どうもありがとう。ウィンへはここから道を渡ってすぐよ。楽しい時間を過ごしてね。貴方達にとっていい日になりますように。さようなら(思訳)」と言ってくれた。

ストリップ大通りを渡り、「ウィン・ラスベガス」へ。

ウィン

トイレに行くが、すごく綺麗だった。トイレの入り口の両脇にはいかにも強そうなガードの人が二人立っている。なぜトイレに?

無料で入れるフェラーリの展示室へ行くことにした。フェラーリが何台も展示してあり、併設のショップでフェラーリのグッズも買えるようになっている。

展示室の入口は行列。列に並びながら待っていると、列をチェックしていた品のいいエディ・マーフィーみたいなナイス・ガイが私に向かって言った。

「ああ~申し訳ないけど、この部屋にはペット・ボトルは持って入れないんだよ。観て。(思訳)」と入り口の脇に置いてあるペット・ボトルを手で示して言った。

「入る時にああやって貴方の持っているものをあそこに置いてくれるかな?(思訳)」とすまなそうに言う。

「もちろんです。わかりました」と私は言い、持っていたペット・ボトルをコンビニで買ったものを袋ごと入り口の脇に置いた。

フェラーリの展示室に入ると、ターン・テーブルみたいな台に車が載っていた。撮影するとみんなぶれてしまい、きちんと撮るのが難しかった。

黒のガルウィングのフェラーリが気に入ったが、うまく撮れずに残念(TT)

フェラーリ1

フェラーリ2

フェラーリ3

フェラーリ4

余談だが、フェラーリ展示室の中にいた黒人女性スタッフがすごく美しかった。私の会った人間の中でいちばん、くらいに。スタイルがよく(13頭身くらい!)て笑顔が素敵で雰囲気が良くて立ち居振る舞いもすごく素敵だった。

なぜ写真を撮らなかったんだ自分・・・。

展示室を出ようと入口に向かったら、エディ・マーフィーがいた。

ハリウッド・スターばりに優しく微笑んで「やあ、ありがとう。帰りにあそこに置いてあるものを忘れずにね。言うことを聞いてくれて本当にありがとう(思訳)」と、肩にふわっと手を置いてポンポンと叩きながら言った。

展示室を後にしても、エディは手を振って見送ってくれた。

ウィン全貌2

優雅で高級な雰囲気のウィン。いつか泊まってみたいホテルだわ☆

TI

近くにあるTI(旧トレジャーアイランド)ホテルもパシャリ。

風はどんどん強くなってきた。ホテルの庭に植えている木は倒れそうなくらい揺れていて、噴水の水が宙に舞い上がっている。

この調子だと今夜のヘリコプターは無理っぽいなと思った。さっきからヘリや飛行機が全く飛んでいない。空は青空しかなかった。

(その11へ続く)


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