世界の中心で、愛をさけぶ
すみません。まずはお詫びから。サイトのリニューアルに伴って、日記カテゴリの再編も行っています。
新カテゴリ
「和」「歴史」「文」「暮らし」「絵」「レビュー」「旅行・外出」「感想」「心身」「飲食・味」
なので、過去の日記を新カテゴリにひもづけするのに日記を日に何度もUPすることになります。
日記の新作かと思って「♪」ときてくださった方は
「んだよっ☆おりゃあ~(怒)(▼▼メ)」
とお怒りになるかと思います。申し訳ありません。
しばらくの間ご迷惑をおかけいたしますのでよろしくお願い致します。
それでぺっぺことひもづけしながら過去の日記を読んでいたら、
どうにもこうにも書き足したいことが出てきました。
で、書き足りないな~と思い、「レビュー」のドラマのところを観ると、
ちっとも言葉がない。これでよくレビューとかいえたもんだ自分・・・。
なので、改めてレビューを書いて、追加したいと思いました。^^;
こういうふうにあちこちをちまちまと更新や追加をしていっていますので、
ちっとも早く終わりません・・・^^;
更新履歴には書きませんが、日記やメニューからいけるフリーページの内容はけっこう追加・変更がされていくと思います。
では以下よりレビューです♪
世界の中心は、いつも自分の心が決める
世界とは自分を愛して抱きしめてくれる人のことで
世界の中心とは自分が愛した、自分を愛してくれる人の腕の中のことなんですね。
原作でも映画でも描かれなかったことが、ドラマでのみ見事に描かれています。
「たすけてください」というサクのセリフ、心の声は、
映画では二人をとりまく外の世界に向かって、
助けを求める意味で叫ばれていました。(と思えました)
しかしドラマでのサクは決して大声ではなく、内に向かってつぶやかれるものでした。
「たすけてください」
この言葉は、自分ではどうすることもできない運命に、
アキの運命に抗いたい気持ちから思わず発せられた言葉だと思います。
たすけてください。アキを。誰よりも何よりも愛しているアキを。連れて行かないでください。アキを愛しているんです。たすけてください。
力尽き、サクに抱きしめられているアキは何を思ったでしょう。
「好きよ。サクちゃん」
サクの腕の中でつぶやいたアキ。
この言葉はアキの最後の誕生日、
二人が最初に心を通じさせた時のアキの言葉です。
薄れていく意識の中でアキは気付いたのでしょうか。
あれほど望んだ世界の中心がここにあったと。
世界というのは自分を愛してやさしく包みこんでくれるもので、
世界の中心というのは、自分が愛するものの真ん中にいることだと。
好きな相手と永遠に離れなければならない瞬間に、
アキは、「好きよ。サクちゃん」と。
サクは、「たすけてください」と。
ふたりして世界の中心で愛を叫んだように思いました。
サクにとって世界の中心とはアキのことです。
サクはおじいさんを亡くした時に、いちど世界を無くしました。
幼い頃から自分を愛し慈しみ抱きしめてくれた祖父。
祖父の死後ぬけがらのようだったサクに気付いたアキ。
菩薩のような微笑みでサクをみつめ両手を広げるアキ。
「世界でいちばん美しいものをみた」とサクは思います。
「世界でいちばんやさしい音を聴いた
世界っていうのは抱きしめてくれる人のことで
その腕の中はあったかくて・・・」
アキに抱きしめてもらいながらサクは涙を溢れさせることができました。
世界の中心でサクは再生することが出来たのです。
アキの死によってサクの心にはぽっかりと穴が空いてしまい、
17年もの時間が過ぎても、アキが亡くなってから心は留まったままです。
死んでしまったアキを忘れてしまうのは罪だと無意識に心に鍵をかけてしまったサク。
アキの影をひきずるどころか、胸の真ん中に置いたまま、生きながら心は死んでいる。
そのサクを抱きしめて再生させてくれる人の名前が明希(あき)というのは偶然ですけれどもなんとも印象的です。
アキの幻影を抱えたままだったサク。
アキはもういない現実に自分だけが向き合えず目を背けたままのサク。
そんなサクに「よく頑張ったな、サク。もう十分だ。ありがとう」というアキの父親の言葉はほんとうに頑張ってきたサクにはどんな風に聴こえたでしょう。
長い長い間かけられたままだった鍵が、カチリと音を立てて外れた瞬間だったかもしれません。