« 世界の中心で、愛をさけぶ | メイン | 野ブタパワー、注入♪ »

青い日記帳 TOP > レビュー > マンガ >

美味しんぼ


「美味しんぼ」(雁屋哲/作・花咲アキラ/画 小学館)

人物はおいといて・・食べ物が美味しそうに思えてきます。
日本国内に留まらず世界各国にも出かけています。
単なる高級素材・高級料理・高級店の推奨だけではなくて、人情や政界情勢、
自然保護、環境破壊などのテーマを上手に盛り込んだ社会派マンガになっています。

料理や食事というものは親子の関係を形作り、家族として人間生活を営む上では
最も欠かせない重要な事柄であるにも関わらず親子で対立している二人・・。
そこに矛盾というか、哀しさを感じます。

食卓を囲み、ものを食べるという行為は楽しいもの、幸せなものではないのでしょうか。
それなのに争う手段となっています。ちょっと哀しいですね。

親子2人の中では対話する代わりに料理対決が存在しているのでしょうか・・。
最後は大団円になって欲しいですね・・。

血の繋がった肉親の最たる存在である父親以外の人間とはいい関係を築けているのに・・・
物事の本質を的確にとらえる天性のものをもっているのに・・・。

偉大な父親の前で、子供はいつまでたっても子供なのかもしれません。

この本を読むと、やたらと美味しいものが食べたくなるので要注意かもです♪
料理には何が必要か、美味しいものを楽しむ心構え、なんかも考えるようになりました。
「料理を作るには真心と工夫と愛情が必要」と言っていたのは、
元帝国ホテル総料理長だった村上シェフでした。

そのお言葉、胃袋と共にずっしりと受け止めたいと思います。

そしてもうおひと方、『美味礼賛』の著者ブリア・サバランの言葉。
「君はどんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるか言いあててみせよう。」

食は深い。

美味しんぼ 1~90巻 雁屋哲/作・花咲アキラ/画美味しんぼ 1~90巻 雁屋哲/作・花咲アキラ/画


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://xs22.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/6101

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)



カテゴリー