文人悪食
食いしん坊の私なので選んだこの本。
37人の高名な作家さんばっかりなのだが、食べ物に関する話になると変に人間くさい。
っていうかはっきり言っておかしい人ばっかりなんである。
食に関する嗜好とかって人となりを表すとゆーか、
その人の歩んできた過程にもよるものなんだなあ。
これを読んで強く思った。
(でも食べ物と、異性の好みに関しては個人的には自由だ~☆と思っている)
私はこの本に載っている作家の作品をほとんど読んだことがないが
その人の書いた作品を読むより、それぞれの作家さんが身近に感じられる気がした。
今はまだ読んでいる途中だけど(読みたい場所から読むので虫食い状態☆)
太宰治に関する嵐山さんの説明が、全然関係ないけどもしかして自分とリンクするんじゃあるまいか!?と思わされて胸が痛かった。
田舎モノが東京に出てきてあがく様子とか、心情とか。
それを敏感に察知した三島由紀夫の太宰嫌いとか。
田舎モノが頑張る様子を嫌う東京人だが、その東京人である三島はナルシシズム趣味である。
そんなところを読んだりして凹んだりうなったり☆
知らなかった作家の素顔もいっぱい出てくる。
教科書に載るようなものを書く人たちばかりだが、食を通じてその人柄を味わえる本である。